来るべきアレフバーの世界

ペルシア文学・イラン文化研究と図書館の話

ペルシア文学

アマンジ・シャクリー『カワと7にんのむすこたち』

前回記事からあっというまに2週間が過ぎ、もう7月ですね。時間の経つのが早すぎる、というか、最近ブログのことを忘れています・・・ さて、6月18日の公開講演会「中東怪異文学の世界」は、思いのほか多数のかたに来ていただき、当初印刷したレジュメが足…

公開講演会「中東怪異文学の世界」(2016/6/18)

本日早稲田で行われる公開講演会のお知らせです。 世界文学に関心をお持ちの方、中東に関心をお持ちの方、怪談好きの方は是非。 さっそくですが、6月18日(土)に早稲田で行われる公開講演会のお知らせです。(しばらくトップにおいておきます) 会場は戸山…

『アルスラーン』ファンも必見のアメコミ『ロスタム:シャー・ナーメの物語』

さて、かねてから私は、そんなに『アルスラーン戦記』の世界観が受けるのなら、その発想の元になっている、ペルシアの国民的英雄叙事詩『シャー・ナーメ(王書)』をマンガとかヤングアダルト向け小説にしたら、さぞウケるんじゃないか、とは考えていたので…

『名高きアミール・アルサラーン』第10章のあらすじ

前回から随分時間があいてしまいました。第10章が長かったのと、混んでいたり傘をもったりして電車の中で本を読めない日が続いていました。 さて、愛する王女が死んでしまう第10章です。前半のクライマックス的場面といえるでしょうか。前回までのあらす…

『名高きアミール・アルサラーン』第9章のあらすじ

おはこんばんちわ。このところ電車内がとても暑いか、あるいはギュウギュウ満員であまり本を読むことができず、読書スピードが落ちています。そのため今回は1章分だけアップします。 てゆうか、アルサラーンがイラン的騎士道精神とは異なり、姫の為なら悪い…

『名高きアミール・アルサラーン』第7章〜第8章のあらすじ

『名高きアミール・アルサラーン』のあらすじの続きです。 なんじゃそりゃ、『アルスラーン戦記』のパクリかよ、という方は、まず以下の記事をどんぞ。 <a href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/05/21/200000" data-mce-href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/05/21/200000">『名高きアミール・アルサラーン』第3章〜第6章のあらすじ - 来るべきアレフバーの世界</a>alefba.hatenad…

『名高きアミール・アルサラーン』第3章〜第6章のあらすじ

前々回の記事で紹介した『名高きアミール・アルサラーン』のあらすじは、第1章〜第2章に相当する部分でした。 &amp;lt;a href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/05/12/210000" data-mce-href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/05/12/210…

『名高きアミール・アルサラーン』は『アルスラーン戦記』の元ネタか

5月10日放送のアニメ版『アルスラーン戦記』第6話「王都炎上 後編」は、奴隷たちが反乱してサームとガルシャースフが倒れるところまで進みました。先日整理したコミック版の章立てに照らし合わせると、2巻の第八章「血塗れの門」まで進んだことになります。…

古代オリエント博物館ミュージアムコンサート「サラウンドで聴くペルシアの現代詩〜レザ・ラハバの世界〜」

こんばんは。最近、色んな面でボルテージが下がり気味の徳です。ここで、「鬱だ」とか自分で言ってしまうのも、はてな界隈ではヒジョーに有り触れているので、根が「放浪の狼」である私は、あえて反対のことをしたくなるのですよ。 というわけで、ヘタり気味…

意外と翻訳されているイランの児童文学

(随分前に他のところに書いた記事を修正して再掲します。) はじめに イランの現代文学の日本語訳というのは、紀要とかに載ったのとかを集めると結構あって、これについては中東現代文学研究会で作成した邦訳リストがありまして、その内どこかで公開される…

アニメ『アルスラーン戦記』を観た

楽しみにしていたアニメ『アルスラーン戦記』(4月5日放送)を録画で観ました。 私は普段テレビを決まった時間に観るということはほとんどなく、大抵は家族が観ているものを受動的に眺めるぐらいですので、『アルスラーン戦記』は例外中の例外ということに…

ハーディー・ホルサンディー『アルツハイマーの詩』

随分前に訳しておいたものですが、ここに掲載します。 ハーディー・ホルサンディーは独りで風刺的な内容を語るスタイルの「スタンディング・コメディアン」で、イラン革命後、イギリスに亡命しました。その娘シャーピー(シャーパラク)・ホルサンディーも、…

『イラン研究』11号が出ました

さっき、〈はてな〉の中で「ペルシア文学」検索したら当ブログの記事しか出てこなくて、もうホントにペルシア文学も絶滅危惧種ですね。 というのは冗談で、単に〈はてな〉でバカやってる人が他にいないだけの話でして、研究者は少なくありません。今日はそん…

ペゼシュクザード『わが叔父ナポレオン』

イーラジュ・ペゼシュクザードの小説『我が叔父ナポレオン(ナポレオンおじさん)Dāyījān Nāpole’on』(1973年)は、どういうわけか革命後のイランでは発禁になっている小説ですが(海賊版は容易に入手できる)、英訳は1996年に出版されて広く読まれています…

忙しいのでブログ書く

なんと。気がつくと前回の記事から1週間以上過ぎている。おかしい。 別にブログなんぞ書かなくてもよいのですが、忙しいからと言って書かないでいると、朝から晩まで仕事しかしなかった日は、後から振り返ると何も記憶がないのですよ。まるで仕事以外に何も…

ナーセル・ホスロウ(生誕)千年記念国際集会について

関係者には既に情報が行っているかと思いますが、ナーセル・ホスロウの生誕千年を記念した研究大会がテヘランで開催されるようです。 といっても、ナーセル・ホスロウの生年はヒジュラ暦394年、西暦では1004年というのが通説なので、厳密には1010年記念とい…

剽窃本を買ってしまったの巻

私が研究対象としている11世紀のペルシア詩人、ナーセル・ホスロウの詩集には、刊本では2種類の定本が存在します。 一つは、テヘランで1896年に出版された石刷版に基づいて、ナスロッラー・タガヴィーやモハンマド・モイーンなどが校訂し、タギーザーデの詳…

アフマド・マフムード『隣人たち』英訳が遂に出た

少し時間が経ってしまいましたが、現代イランの作家アフマド・マフムード(2002年没)の『隣人たちHamsāyehā』の英訳が出ました。 The Neighbors (Modern Middle East Literatures in Translation) 作者: Ahmad Mahmoud,M. R. Ghanoonparvar,Nastaran Kherad…

現代イラン文学の傑作がイスラエルで出版

元記事:BBC News - Modern Iranian books published in Israel for first time. イーラジュ・ペゼシュクザードの名作『ナポレオンおじさんDayi jan Napoleon』と、マフムード・ドウラターバーディーの『大佐Kolonel』がヘブライ語に訳され、イスラエルで発…

ナーセル・ホスロウ『二叡知の集合』の翻訳、ついに出た?

当分、出ないだろうと高を括っていたのですが・・・ Between Reason and Revelation: Twin Wisdoms Reconciled (Ismaili Texts and Translations) 作者: Nair-i Khusraw,Eric Ormsby 出版社/メーカー: I. B. Tauris & Company 発売日: 2012/06/15 メディア: …

アッタール『鳥の言葉』

5月に出版されたばかりの本です。友人から借りて、電車の中で読んでいます。 鳥の言葉 ペルシア神秘主義比喩物語詩 (東洋文庫) 作者: アッタール,黒柳恒男 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2012/05/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る まず、2…

『ペルシア文学百科』、資金難で刊行中止か

元記事のURL:http://www.ical.ir/index.php?option=com_k2&view=item&id=7757&Itemid=8. 悲しくなるような記事ですが、あと5巻も出る予定だったというのが実は驚きでした。 記事によれば、1993年に文化イスラーム指導省の依頼で、ハサン・アヌーシェによる編…

スィーミーン・ダーネシュヴァルの遺言書(画像)

元記事へのリンク: تصویر وصیتنامه سیمین دانشور. 3月に亡くなった女性作家スィーミーン・ダーネシュヴァルの遺言書が、遺族によって公開されました。 死後、姪で養女のレイラー・リヤーヒー女史がダーネシュヴァルの著作と翻訳、海外におけるダーネシュヴ…

ナーセル・ホスロウ作品英訳三点

今年はナーセル・ホスロウ作品の翻訳が三つも出る予定だ。 と思っていたら、『二つの叡知の集合』と『宗教の顔』の英訳は既に発売予定日を過ぎていることが昨日判明しました。 慌てて注文しようとしたところ、アマゾンだと、Between Reason and Revelation: …

イスタフリー『諸道と諸国の書』ペルシア語版異本の出版

چاپ نسخه برگردان دستنویس مسالک و ممالک - مرکز پژوهشی میراث مکتوب. ヒジュラ暦4世紀(西暦10世紀頃)にアブー・イスハーク・イブラーヒーム・イスタフリーがアラビア語で著した地理書『諸道と諸国の書al-Masālik wa-al-mamālik/Masālik al-mamālik』には…

アーレ=アフマド作品まだ出る

引用元: جلال آ‌ل‌احمد، چهره پرفروغ هفته دوم اسفند در بازار کتاب. 元記事は、本の家協会(Khane-ye Ketab)*のデータバンクに基づいていますが、それによると、エスファンド月第2週(西暦の3月初旬あたり)出版された本の内訳はこんな感じだそうです。 こ…

パールスィーネジャード、『イラン文学史』第5巻を執筆

خبرگزاری کتاب ايران (IBNA) - ايرج پارسي‌نژاد مجلد آخر تاريخ ادبيات ايران را مي‌نويسد. このニュースで初めて知りましたが、5巻本の『イラン文学史Tārīkh-i adabīyāt-i Īrān』というものが準備されているらしく、1〜4巻を欧米のイラン学者がE・ヤール…

『現代ペルシア文学』創刊

دو فصلنامه علمی ـ تخصصی «ادبیات پارسی معاصر» منتشر شد. 要約すると、人文学・文化研究所(Pejuheshgah-e Olum-e Ensani va Motaleat-e Farhangi)は、年2回刊の学術雑誌『現代ペルシア文学Adabiyāt-i Pārsī-i Muʿāṣir』を創刊した。 収録論文は、ザフラー…

「ナポレオンおじさん」の舞台となった邸宅の老朽化進む

元記事URL: http://www.voanews.com/persian/news/daee-khane-05-01-2010-112981944.html イーラジ・ペゼシュクザードの小説『ナポレオンおじさんDayijan Napoleon』を基にしたテレビドラマの舞台にもなった、アミーノッソルターン(エッテハーディーエ)庭…

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