来るべきアレフバー の世界

ペルシア文学の余白=世界文学の中心

2021-01-01から1年間の記事一覧

羽田正編『イラン史』(山川セレクション)

2000年代初めに出版された山川出版社の『世界各国史』のなかの「西アジアⅠ、Ⅱ」の2冊は、大学図書館には絶対あって欲しい基本図書だが、個人で所蔵している人はあまりいないのではないかと推測する。勿論、研究者になって研究費で本を買えるようになれば、簡…

なんちゃってムスリム食生活体験の顛末

さて、13日にラマダーンも明けて、ほっとした週末を過ごしたかたも多いのではないでしょうか(いないかw)。 最初に言っておきますが、私はムスリムではありません。近い将来に入信する気もありません。 ですが、イラン研究者の端くれとして、あくまでも研究…

シリーズ「あいねイラン」より『ガーリーシューヤーン』『ナフル巡行』が刊行

私が本を紹介するどころか、誰かに精神科を紹介して欲しいってな感じの年度末でした。 その後、通勤読書としては、以下の本を読みました。 無の国の門:引き裂かれた祖国シリアへの旅 レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記 イスラム教再考 18億人が信仰…

アドニス『暴力とイスラーム:政治・女性・詩人』

1月初めに通勤電車の中で読んだ本。 暴力とイスラーム 政治・女性・詩人 作者:アドニス,アブドゥルアヒド フーリア 発売日: 2017/06/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) これはいただけない。 アドニス(Adonis)と言えば、昔、大学の図書館でアラビア語の…

TeXの導入に挫折し(かかっ)てる話

「TeXも使えんとは、あほか」 と、理系の方々には思われるかも知れないが、多言語を使う人がエディタ代わりに使うにはあまり便利なものに思えなかった、という話。 血迷った経緯 もうMS Wordで原稿を書くのが狂気すぎる、そうだ、TeXを使ってみよう、と思い…

ダグラス・マレー『西洋の自死:移民・アイデンティティ・イスラム』

昨年12月に電車の中で読んだ本。 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム 作者:ダグラス・マレー 発売日: 2018/12/14 メディア: Kindle版 原書は2017年刊行。日本語版は2018年12月で、中野剛志氏による解説と、現著者によるペーパーバック版のあとがき…

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