来るべきアレフバー の世界

イラン×文学×図書館=

バーナード・ルイス『中東全史:イスラーム世界の二千年』

2020年10月に出た本です。 中東全史 ――イスラーム世界の二千年 (ちくま学芸文庫) 作者:ルイス,バーナード 発売日: 2020/10/10 メディア: 文庫 まず書誌的な情報を整理しておくと、 原書は1995年に刊行されたLewis, Bernard. The Middle East: 2000 Years Of …

現地レポート系新書の価値——澤畑剛『世界を動かすイスラエル』、春日孝之『イランはこれからどうなるのか』

ということで、気を取り直しまして本の紹介を。本当は2日に1冊ぐらい本を紹介したいんですけどね。昔読んだものも含めて。 紹介が遅くなってしまいましたが、8月に通勤電車で読んだ本です。 世界を動かすイスラエル (NHK出版新書) 作者:剛, 澤畑 発売日: 20…

11月に読んだ本:番外編

いただいた本や新しく入手した本を紹介するつもりが、積読の山が高くなる一方の今日この頃です。 「自称Middle East Librarian」としては、新しく入手した本についても、逐次紹介していかなければと思っています。ネットで探せば新刊情報は出てきますが、積…

6月の通勤電車で読んだ本

献本いただいた本を紹介するはずが、あっという間に3ヶ月過ぎてしまいました。何か書こうと思うと、どうしても目下の事態について何か言いたくなってしまう。 報道番組もエセ報道番組のワイドショーも、Go to なんとかキャンペーンのドタバタで持ちきりです…

中東・イスラーム関係文献を所蔵する主要図書館のサービス状況まとめ

中東・イスラーム研究に必要な図書が利用できるかどうかが手っ取り早くわかるよう、各館の開館/閉館・サービス状況をまとめました。

Back from Overwork

随分久しぶりの更新になります。 なぜブログを更新しなくなったのか、これを語れば非常に長くなってしまうので、それは追々、ちょっとずつ(ルサンチマンを滲ませつつ?)漏らしていくこととして、とりあえず再開しますということで。 現在、御多分に漏れず…

『ヒトラーは私が殺した』(H・モアイイェリーネジャード著)

去年、ネットで見て面白そうだと思ったので、2月にイランに行ったとき買ってきたもの。 この夏に通勤電車の中で読了。 ヒトラーは私が殺した 作者:ハーディー・モアイイェリーネジャード著 出版社/メーカー:ヒーラー(ゴグヌース出版社グループ) 発売日: 20…

タラーネ・アリードゥースティーとの一日

去る6月10日(土)、アスガル・ファルハーディー監督、タラーネ・アリードゥースティー主演のイラン映画「セールスマン」(原題:Forushande)が公開されました。東京ではBunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテ、立川シネマシティ(17日〜)で上映。イラ…

ジャファル・パナヒ監督『人生タクシー』

久しぶりにイラン映画の話を。(若干ネタバレに注意) 現在国内で上映中の『人生タクシー』(原題:タクシー)は、ベルリン国際映画祭2015で金熊賞を受賞した、ジャファル・パナヒ(ジャアファル・パナーヒー)監督の最新作である。 jinsei-taxi.jp 2010年か…

ゲルプケ訳『アミール・アルサラーンの恋愛と冒険』

おはこんばんちわ。4月になって、朝、家族が観ているテレビ番組「ZIP!」で唯一、目の保養になっていた応援していた杉山セリナさんが殆ど出なくなってしまったので、朝から嗚咽しながら電車に乗り込む日々です。 ☆ さて、絶版になっている『名高きアミール・…

明けましておめでとうございます(イラン暦版)

サーレ・ノウ・モバーラク(新年おめでとうございます) 元日に書いた前回の記事から、あっという間に3ヶ月以上が過ぎ、イラン暦の新年(1396年)になってしまいました。相変わらずの筆不精、有言不実行の日々でお恥ずかしい限りです。 イランの新年は春分…

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。 毎度のことながら、年末から年度末にかけては寒いのでブログ更新が途絶えがちになってしまいます。しばらく更新してなかったので、きっかけがなくなっていましたが、新年ということで、うまいこと切り替えて行きたいと思い…

走ることについて語るときに僕の騙らないこと

しばらくブログから遠ざかっている間に、ランニングを始めました。 まあ、どちらかといえばランニングというよりジョギングですが、主な動機はダイエットと健康増進なので、お金も時間もかけないで、ゆっくり走ることをモットーにやってます。で、2ヶ月続い…

「ペルシア語講座」(講師:中村菜穂さん)開催のお知らせ

ずいぶんと更新をサボってしまい、気がつけばもう10月になってしまいました。 今日は、11月から青山地下スクールで開催されるペルシア語講座のお知らせです。 11/7 (月)〜 ペルシア語講座 | 左右社 日程:2016年11月7日(月)~2017年2月13日(月)/全12回 …

テコンドー女子57kg級、二人のイラン人選手

オリンピックも残すところあと2日。私は夜中にテレビは観られないので、朝のニュースで結果を知るだけなのですが、毎日いろんな種目で日本人選手のメダル獲得のニュースがあって、端的にすごいと思います。この記事を書いている現在、日本は金メダルの獲得数…

国立公文書館 企画展「ようこそ地獄、たのしい地獄」

先日、国立公文書館で開催中の企画展「ようこそ地獄、たのしい地獄」を観に行ってきました。 展示会情報:国立公文書館 入り口のアスファルトに描かれたトリックアートです。中途半端に切れてて済みません。 お役所がやっている、無料の展示会、ということで…

追悼上映「ありがとう、キアロスタミ!」(8月17〜19日)

先日、斯界の先輩たちとメシを食いながら、波斯文学をどげんかせんといかん、と語り合ったのですが、そのとき、渋谷のユーロスペースでキアロスタミの追悼上映があるらしいという話題が出ていたのを、春田先生のブログを読んで思い出しました。17日から19日…

絵本『白い池 黒い池』にイラン文化の心髄を見た

前々回の記事で紹介した『カワと7人のむすこたち』を借りるついでに、リタ・ジャハーン=フォルーズの『白い池 黒い池』も検索してみたら、ちゃんとあるのが府中市立図書館。 この絵本については、「イランのおはなし」ということで、以前に書店でチェック…

アッバス・キアロスタミ監督の訃報

はてな界隈でも話題になっていますが、日本人にとってイラン映画の代名詞といってもよい人物、アッバス・キアロスタミ氏が、4日、パリの病院で亡くなりました。享年76歳でした。 詳しい死因について伝える記事は少ないのですが、監督は消化器系の癌を患って…

アマンジ・シャクリー『カワと7にんのむすこたち』

前回記事からあっというまに2週間が過ぎ、もう7月ですね。時間の経つのが早すぎる、というか、最近ブログのことを忘れています・・・ さて、6月18日の公開講演会「中東怪異文学の世界」は、思いのほか多数のかたに来ていただき、当初印刷したレジュメが足…

公開講演会「中東怪異文学の世界」(2016/6/18)

本日早稲田で行われる公開講演会のお知らせです。 世界文学に関心をお持ちの方、中東に関心をお持ちの方、怪談好きの方は是非。 さっそくですが、6月18日(土)に早稲田で行われる公開講演会のお知らせです。(しばらくトップにおいておきます) 会場は戸山…

黄金のアフガニスタン〜バーミヤン大仏天井壁画

先日、自分の誕生日であるのをいいことに、一人で好き勝手に美術鑑賞をしてきました(笑)西アジア〜中央ユーラシア担当業務の一環として、資料収集と調査に行って来ました(咳)。チケットをくれたK先生に感謝です。 www.gold-afghan.jp 東博で開催中(19…

駒込は遠きにありて

唐突ですが、東大本郷キャンパスでは、ところどころにアジサイが咲いています。 衝動的に、ガラホSHF31で撮影してみました。 これは懐徳門を入って左手に咲いているアジサイ。 マクロモードがないので、「料理」にしないとピンぼけしてしまいます。そのかわ…

そして人生は続いた

前回の記事から随分(4ヶ月!)間が空いてしまい失礼しました。 毎年、12月から年度末にかけては仕事が忙しくてブログの更新が滞ってしまうのが例年のパターンでしたが、今回は転職活動やら息子の受験やらで、生きた心地のしないまま3月上旬まで悶々と過ご…

公開講演会「地域を知る、歴史から考える:交差する中東・南アジア・中央アジア」

1月30日の公開講演会のお知らせです。しばらくトップに掲載します。 ☆ NIHUプログラム・イスラーム地域研究では、2015年度合同集会「地域を知る、歴史から考える:交差する中東・南アジア・中央アジア」を下記要領にて開催いたします。 今年度は2期10年にわ…

今日、誰かの誕生日だっけ?

今夜からキリストの生誕を祝うクリスマス(イブ)なわけですが、某カレンダーを見ていたら今日は預言者ムハンマドの生誕日となっていて、別に私はムスリムじゃないのですが、この一致に小さな感動を覚えた次第。 といっても、イスラーム暦は太陰暦ですので、…

(レビュー)『ペルシア王は「天ぷら」がお好き?:味と語源でたどる食の人類史』

最近読んだ中でもずば抜けて面白い本だった。学生、社会人を問わず、知識欲旺盛な人には絶対にお勧めしたい1冊だ。 まず、マンガ風の表紙(これペルシア王?)とラノベ風(?)の日本語タイトルが目につく。これは一般受けを狙ったものだろうが、逆に真面目…

モロッコのフェミニズム作家ファーティマ・メルニースィーさんが逝去

日本ではニュースになっていないようですが、『ハーレムの少女ファティマ』、『ヴェールよさらば』などの作品で日本でも知られるファーティマ・メルニースィー(ファティマ・メルニーシー)さんが、モロッコの首都ラバトで、11月30日の早朝に亡くなりました…

プーチン大統領がハメネイ師に贈ったウスマーン写本(のコピー)

ラディオ・フリー・ヨーロッパに、プーチン大統領がイランのハメネイ最高指導者にクルアーン(コーラン)写本のコピーを贈ったという記事が出ています。 From Putin To Khamenei: A Koran Copy With Its Own History www.rferl.org これはかの有名な「ウスマ…

アブデラマン・シサコ監督『禁じられた歌声Timbuktu』感想

先日は外語祭のペルシア語劇「アルサラーン伝」を観に行きました。オリジナルの脚本ということで、どんな話になっているかと期待して行きました。とても良かったと思います。丁度、ペルシア語の『アミール・アルサラーン』と『アルスラーン戦記』の間にある…

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