連休中にブログを更新しようと思ったのだが、実家にいるので本が参照できない。 というわけで、特に証拠もない与太話を。 ☆ ペルシア神秘主義文学の最高峰(の次ぐらい)の詩人、アッタールに、『鳥の言葉』という著作がある。 鳥の言葉 ペルシア神秘主義比…
お久しぶりね ブログを書くなんて あれから 何年 経ったでしょうか 何の替え歌か分かる人は、もう「若手」を名乗っちゃだめですよ。 さて、前回の記事を昨年5月にアップしてから、プライベートで大きな環境変動があった。その後、少しずつ文章を書く体勢を…
2000年代初めに出版された山川出版社の『世界各国史』のなかの「西アジアⅠ、Ⅱ」の2冊は、大学図書館には絶対あって欲しい基本図書だが、個人で所蔵している人はあまりいないのではないかと推測する。勿論、研究者になって研究費で本を買えるようになれば、簡…
さて、13日にラマダーンも明けて、ほっとした週末を過ごしたかたも多いのではないでしょうか(いないかw)。 最初に言っておきますが、私はムスリムではありません。近い将来に入信する気もありません。 ですが、イラン研究者の端くれとして、あくまでも研究…
私が本を紹介するどころか、誰かに精神科を紹介して欲しいってな感じの年度末でした。 その後、通勤読書としては、以下の本を読みました。 無の国の門:引き裂かれた祖国シリアへの旅 レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記 イスラム教再考 18億人が信仰…
1月初めに通勤電車の中で読んだ本。 暴力とイスラーム 政治・女性・詩人 作者:アドニス,アブドゥルアヒド フーリア 発売日: 2017/06/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) これはいただけない。 アドニス(Adonis)と言えば、昔、大学の図書館でアラビア語の…
「TeXも使えんとは、あほか」 と、理系の方々には思われるかも知れないが、多言語を使う人がエディタ代わりに使うにはあまり便利なものに思えなかった、という話。 血迷った経緯 もうMS Wordで原稿を書くのが狂気すぎる、そうだ、TeXを使ってみよう、と思い…
昨年12月に電車の中で読んだ本。 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム 作者:ダグラス・マレー 発売日: 2018/12/14 メディア: Kindle版 原書は2017年刊行。日本語版は2018年12月で、中野剛志氏による解説と、現著者によるペーパーバック版のあとがき…
11月に通勤電車で読んだ本です。 シリア獄中獄外 作者:ヤシーン・ハージュ・サーレハ 発売日: 2020/06/18 メディア: 単行本 今年の6月に出た本です。訳者は岡崎弘樹さん。 書誌的な情報に触れておきますと、原著は2012年にアラビア語で刊行されたもので、本…
2020年10月に出た本です。 中東全史 ――イスラーム世界の二千年 (ちくま学芸文庫) 作者:ルイス,バーナード 発売日: 2020/10/10 メディア: 文庫 まず書誌的な情報を整理しておくと、 原書は1995年に刊行されたLewis, Bernard. The Middle East: 2000 Years Of …
ということで、気を取り直しまして本の紹介を。本当は2日に1冊ぐらい本を紹介したいんですけどね。昔読んだものも含めて。 紹介が遅くなってしまいましたが、8月に通勤電車で読んだ本です。 世界を動かすイスラエル (NHK出版新書) 作者:剛, 澤畑 発売日: 20…
いただいた本や新しく入手した本を紹介するつもりが、積読の山が高くなる一方の今日この頃です。 「自称Middle East Librarian」としては、新しく入手した本についても、逐次紹介していかなければと思っています。ネットで探せば新刊情報は出てきますが、積…
献本いただいた本を紹介するはずが、あっという間に3ヶ月過ぎてしまいました。何か書こうと思うと、どうしても目下の事態について何か言いたくなってしまう。 報道番組もエセ報道番組のワイドショーも、Go to なんとかキャンペーンのドタバタで持ちきりです…
中東・イスラーム研究に必要な図書が利用できるかどうかが手っ取り早くわかるよう、各館の開館/閉館・サービス状況をまとめました。
随分久しぶりの更新になります。 なぜブログを更新しなくなったのか、これを語れば非常に長くなってしまうので、それは追々、ちょっとずつ(ルサンチマンを滲ませつつ?)漏らしていくこととして、とりあえず再開しますということで。 現在、御多分に漏れず…
去年、ネットで見て面白そうだと思ったので、2月にイランに行ったとき買ってきたもの。 この夏に通勤電車の中で読了。 ヒトラーは私が殺した 作者:ハーディー・モアイイェリーネジャード著 出版社/メーカー:ヒーラー(ゴグヌース出版社グループ) 発売日: 20…
去る6月10日(土)、アスガル・ファルハーディー監督、タラーネ・アリードゥースティー主演のイラン映画「セールスマン」(原題:Forushande)が公開されました。東京ではBunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテ、立川シネマシティ(17日〜)で上映。イラ…
久しぶりにイラン映画の話を。(若干ネタバレに注意) 現在国内で上映中の『人生タクシー』(原題:タクシー)は、ベルリン国際映画祭2015で金熊賞を受賞した、ジャファル・パナヒ(ジャアファル・パナーヒー)監督の最新作である。 jinsei-taxi.jp 2010年か…
おはこんばんちわ。4月になって、朝、家族が観ているテレビ番組「ZIP!」で唯一、目の保養になっていた応援していた杉山セリナさんが殆ど出なくなってしまったので、朝から嗚咽しながら電車に乗り込む日々です。 ☆ さて、絶版になっている『名高きアミール・…
サーレ・ノウ・モバーラク(新年おめでとうございます) 元日に書いた前回の記事から、あっという間に3ヶ月以上が過ぎ、イラン暦の新年(1396年)になってしまいました。相変わらずの筆不精、有言不実行の日々でお恥ずかしい限りです。 イランの新年は春分…
あけましておめでとうございます。 毎度のことながら、年末から年度末にかけては寒いのでブログ更新が途絶えがちになってしまいます。しばらく更新してなかったので、きっかけがなくなっていましたが、新年ということで、うまいこと切り替えて行きたいと思い…
しばらくブログから遠ざかっている間に、ランニングを始めました。 まあ、どちらかといえばランニングというよりジョギングですが、主な動機はダイエットと健康増進なので、お金も時間もかけないで、ゆっくり走ることをモットーにやってます。で、2ヶ月続い…
ずいぶんと更新をサボってしまい、気がつけばもう10月になってしまいました。 今日は、11月から青山地下スクールで開催されるペルシア語講座のお知らせです。 11/7 (月)〜 ペルシア語講座 | 左右社 日程:2016年11月7日(月)~2017年2月13日(月)/全12回 …
オリンピックも残すところあと2日。私は夜中にテレビは観られないので、朝のニュースで結果を知るだけなのですが、毎日いろんな種目で日本人選手のメダル獲得のニュースがあって、端的にすごいと思います。この記事を書いている現在、日本は金メダルの獲得数…
先日、国立公文書館で開催中の企画展「ようこそ地獄、たのしい地獄」を観に行ってきました。 展示会情報:国立公文書館 入り口のアスファルトに描かれたトリックアートです。中途半端に切れてて済みません。 お役所がやっている、無料の展示会、ということで…
先日、斯界の先輩たちとメシを食いながら、波斯文学をどげんかせんといかん、と語り合ったのですが、そのとき、渋谷のユーロスペースでキアロスタミの追悼上映があるらしいという話題が出ていたのを、春田先生のブログを読んで思い出しました。17日から19日…
前々回の記事で紹介した『カワと7人のむすこたち』を借りるついでに、リタ・ジャハーン=フォルーズの『白い池 黒い池』も検索してみたら、ちゃんとあるのが府中市立図書館。 この絵本については、「イランのおはなし」ということで、以前に書店でチェック…
はてな界隈でも話題になっていますが、日本人にとってイラン映画の代名詞といってもよい人物、アッバス・キアロスタミ氏が、4日、パリの病院で亡くなりました。享年76歳でした。 詳しい死因について伝える記事は少ないのですが、監督は消化器系の癌を患って…
前回記事からあっというまに2週間が過ぎ、もう7月ですね。時間の経つのが早すぎる、というか、最近ブログのことを忘れています・・・ さて、6月18日の公開講演会「中東怪異文学の世界」は、思いのほか多数のかたに来ていただき、当初印刷したレジュメが足…
本日早稲田で行われる公開講演会のお知らせです。 世界文学に関心をお持ちの方、中東に関心をお持ちの方、怪談好きの方は是非。 さっそくですが、6月18日(土)に早稲田で行われる公開講演会のお知らせです。(しばらくトップにおいておきます) 会場は戸山…