2015-01-01から1年間の記事一覧
今夜からキリストの生誕を祝うクリスマス(イブ)なわけですが、某カレンダーを見ていたら今日は預言者ムハンマドの生誕日となっていて、別に私はムスリムじゃないのですが、この一致に小さな感動を覚えた次第。 といっても、イスラーム暦は太陰暦ですので、…
最近読んだ中でもずば抜けて面白い本だった。学生、社会人を問わず、知識欲旺盛な人には絶対にお勧めしたい1冊だ。 まず、マンガ風の表紙(これペルシア王?)とラノベ風(?)の日本語タイトルが目につく。これは一般受けを狙ったものだろうが、逆に真面目…
日本ではニュースになっていないようですが、『ハーレムの少女ファティマ』、『ヴェールよさらば』などの作品で日本でも知られるファーティマ・メルニースィー(ファティマ・メルニーシー)さんが、モロッコの首都ラバトで、11月30日の早朝に亡くなりました…
ラディオ・フリー・ヨーロッパに、プーチン大統領がイランのハメネイ最高指導者にクルアーン(コーラン)写本のコピーを贈ったという記事が出ています。 From Putin To Khamenei: A Koran Copy With Its Own History www.rferl.org これはかの有名な「ウスマ…
先日は外語祭のペルシア語劇「アルサラーン伝」を観に行きました。オリジナルの脚本ということで、どんな話になっているかと期待して行きました。とても良かったと思います。丁度、ペルシア語の『アミール・アルサラーン』と『アルスラーン戦記』の間にある…
こにゃにゃちわ。 なかなかまとまらない映画関連記事の下書きが溜まってしまい、更新が滞ってしまいました。そのうちアップします・・・自宅のMacのキーボードが壊れまして(砂糖入りコーヒーこぼしたw)、丸洗いしても直らず(涙)、急遽、以前に買って職…
こにゃにゃちわ。 その後、ジム・スタインマンのお陰で、なんとか原稿は出せました。さらに別の短い書き物がありましたが、こちらも昨日、一応提出しました。早速ダメ出しもらいましたが・・・ そうこうしている内に、久々の純イラン映画(?)、『ボーダレ…
毎月の初めに新刊紹介をすると、後から出た本がカバーできなかったりしたので半ばまで放っておこうと思ったら9月が終わっちゃいました。というわけで発売後1ヶ月以内の新刊です。 言語と文化・文学 言葉から文化を読む (フィールドワーク選書15) 作者: 西尾…
シルバーウィークに「アラジン」を観てきました。 www.shiki.jp 四季のミュージカルを観るのは、2010年の横浜で観た『キャッツ』以来です。家族は色々観に行っているのですが、私はたいてい仕事に追われて留守番か、出張とかで居ないことが多いのです。今回…
さて、かねてから私は、そんなに『アルスラーン戦記』の世界観が受けるのなら、その発想の元になっている、ペルシアの国民的英雄叙事詩『シャー・ナーメ(王書)』をマンガとかヤングアダルト向け小説にしたら、さぞウケるんじゃないか、とは考えていたので…
アメリカのイラン系監督・俳優陣によるイラニアン・ホラー映画(?)『ザ・ヴァンパイア〜残酷な牙を持つ少女〜』公開日がいよいよ今週の土曜日(19日)に迫って来ました!!
ブッカー賞受賞作『真夜中の子供たち』(1980年)、イスラームの預言者を冒涜したとしてホメイニ師から死刑宣告を受ける原因となった『悪魔の詩The Satanic Verses』(1988年)などで世界的に知られ、現在も精力的に作品を発表し続けているサルマン・ラシュ…
毎年、社会の発展に貢献する文化的活動を顕彰するオランダのプリンス・クラウス賞2015年の受賞者に、イランの女性写真家ニユーシャー・タヴァッコリヤーンが加わった。 クラウス賞公式ウェブサイト: Prince Claus Fund - Activities 受賞理由については以下…
じっくり書く時間がないのですが、日付が変わる前に、少しだけ。 今日、イラン暦のシャフリーヴァル月5日は、9〜10世紀に活躍した学者アブー=バクル・ラーズィーの日だそうです。 ラテン名ラーゼスとして、西洋にも医学者として名を知られた大学者です…
(前回までのストーリーが分からなくなってしまった方、新たに読み始めた方は、ページ下部のリンクからどうぞ。) 第11章「流浪」 さて、自宅で上機嫌に過ごしていたカマル大臣のもとに、ペトルス・シャーが自ら牢獄へ行き、シャムス大臣を釈放したという…
(8/23修正 あらすじはこの次の記事に移しました) ご報告その1 まず、以前の記事(↓)でお伝えした件につきましてご報告です。 <a href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/06/28/133000" data-mce-href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/06/28/133000">『名高きアミール・アルサラーン』あらすじの使用上の注意 - 来るべきアレフバーの世界</a>alefba.hatenadiary.jp 先日、友人から…
私は、いわゆるポスコロ(ポストコロニアル)批評には一定の期待を寄せてしまうタイプの人間だったりするわけですが、どうもその期待に応えてくれるものは少ない、というか、なんかドスの効いたスローガンを唱えるだけで自己満足としか思えないものや、それ…
今回はテーマではなく日付で並べてみました。 ※因みに発売日はAmazonのサイト上の情報です。取次に搬入される日なのかどうかはわかりませんが、書誌上の出版年月日とは異なることがありますのであしからず。 また、発売日は延期になることがあります。 全体…
はじめに バフマン・ゴバディ(ゴバーディー)監督、ベフルーズ・ヴォスーギー、モニカ・ベルッチ主演の『サイの季節』は新宿シネマートでまだまだ公開中です。現時点で、7/31までのスケジュールが出ています(追記:8/2現在、8/7までのスケジュールが出てい…
バフマン・ゴバディ監督の『サイの季節』は新宿シネマートにて絶賛上映中(1日4回上映!すごい!なのに私はまだ観に行けてません。券買ったのに・・・)ですが、9月にもイラン映画というかイラン系映画「ザ・ヴァンパイア」が上映されます。やったね!! 正…
以前に別ブログに「白い紙(1)」「白い紙(2)」として掲載していた記事を再掲します。 オリジナルの記事の日付はそれぞれ2009年9月27日と29日です。もう6年も前の記事(時の経つのは早いですね)ですので話題としては古いですが、最近、通勤中にイランの…
イラン関係 革命イランの教科書メディア――イスラームとナショナリズムの相剋 (岩波オンデマンドブックス) 作者: 桜井啓子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/07/10 メディア: オンデマンド (ペーパーバック) この商品を含むブログを見る 1999年に出た…
前回の記事は、タイトルも内容も地味だったのでせいぜい1〜2ブクマかなと思っていましたが、初のホッテントリとなってしまいました。 普段の記事は自分だけが「おもしれ〜」と思いながら夜中に一人でニヤニヤしながらシコシコ書いて、結局自己満足でウケな…
当ブログでは、19世紀イランのペルシア文学作品『名高きアミール・アルサラーン』第1章~第10章までのあらすじを掲載し、また同作と『アルスラーン戦記』の関係について、ペルシア語原典を直に参照して記事を作成しました。 『名高きアミール・アルサラーン…
私も豆腐として(?)参加させてもらっている研究会の公開講演会のお知らせです。何も準備手伝ってなくて申し訳ありません・・・ 今週末ですので、まだ話題の映画「雪の轍」は始まってませんね!皆さん早稲田に行きましょう!6月20日は「トルコ文学越境」…
『アルサラーン』の要約はしばらくかかりそうです。今、書かないといけないものが沢山あり、そのために電車の中で別のものを読むことにしました。 さて、先日、シネマート新宿に行って『サイの季節』前売り券をゲットしてきました。 特典のポストカード2枚…
前回から随分時間があいてしまいました。第10章が長かったのと、混んでいたり傘をもったりして電車の中で本を読めない日が続いていました。 さて、愛する王女が死んでしまう第10章です。前半のクライマックス的場面といえるでしょうか。前回までのあらす…
おはこんばんちわ。このところ電車内がとても暑いか、あるいはギュウギュウ満員であまり本を読むことができず、読書スピードが落ちています。そのため今回は1章分だけアップします。 てゆうか、アルサラーンがイラン的騎士道精神とは異なり、姫の為なら悪い…
あっという間に6月ですね。恒例(?)の新刊案内です。といっても私もまだ読んでいないので、不案内にしかなりませんが・・・ まず、5月の新刊で抜けていたものがいくつかありました。 私はなぜイスラーム教徒になったのか 作者: 中田考 出版社/メーカー: 太…
『名高きアミール・アルサラーン』のあらすじの続きです。 なんじゃそりゃ、『アルスラーン戦記』のパクリかよ、という方は、まず以下の記事をどんぞ。 『名高きアミール・アルサラーン』第3章〜第6章のあらすじ - 来るべきアレフバーの世界alefba.hatenad…