来るべきアレフバー の世界

ペルシア文学の余白=世界文学の中心

2012-01-01から1年間の記事一覧

『シーア派百科事典』、あと三年で完結?

元記事へのリンク イランでは百科事典編纂が盛んですが、『ペルシア文学百科事典』のように、その継続が危ぶまれているものもあります。 元記事によりますと、『シーア派百科事典』は現在14巻まで刊行されましたが、次の15巻はミーム(M)の項目までを収…

『遺産の鏡』50号は、文献学特集

元記事へのリンク ミーラーセ・マクトゥーブが発行している学術誌『アーイェネ・イェ・ミーラース(遺産の鏡)』第50号は、本文批評、文献学、写本学の論考を収録しています。 個人的に気になったのは、 「トゥースィーの『指示Ishārāt』注釈の古写本:そ…

ingentaconnect Table Of Contents: Oriens

http://www.ingentaconnect.com/content/brill/orie/2012/00000040/00000002 Oriens 40巻2号は、イブン・スィーナー特集です。 中身は見られませんが、全体的にフィロロジー的・本文批評的な傾向でしょうか?個人的には非常に興味深いです。

Archives and Chanceries: Ottoman Empire and Turkey (EI3)

書店さんがEncyclopaedia of Islam 第3版(EI3)の2012-3号を持ってきてくれました。 この号には"Archives and Chanceries: Ottoman Empire and Turkey"という項目が収録されています。執筆はHenning Sievert氏です。 記事はBaşbakanlık Arşıvı, Court Recor…

ユタ大学J ・ウィラード・マリオット図書館のアラビア語古文書コレクション

URL: http://content.lib.utah.edu/cdm/az?page=61 ユタ大学J ・ウィラード・マリオット図書館のアラビア語パピルス・羊皮紙・紙コレクションは、770点のアラビア語パピルス文書と1300点以上のアラビア語の紙文書、数点のパーチメントからなるコレクションで…

議会図書館写本目録第48巻とハーフェズィーヤーン氏

元記事へのリンクはこちら 記事は、現代最高の写本学者・書誌学者の一人、アボルファズル・ハーフェズィーヤーン=バーボリー氏に関するものですが、それによると、彼は汚染された写本、特に南アジアの写本に直接触れたことで、肺や肌に病気を患い、この仕事…

現代イラン文学の傑作がイスラエルで出版

元記事:BBC News - Modern Iranian books published in Israel for first time. イーラジュ・ペゼシュクザードの名作『ナポレオンおじさんDayi jan Napoleon』と、マフムード・ドウラターバーディーの『大佐Kolonel』がヘブライ語に訳され、イスラエルで発…

遙かなる学術情報リテラシー教育担当者研修

例年好評(?)を頂いているリテラシーセミナーは3日に無事終わったわけですが、やはり個人的に色々な課題が残されたように思います。 そこで、NIIの「学術情報リテラシー教育担当者研修」に申し込もうと思ったわけでして・・・ (以下、分かる人にしか分か…

خز

フェイスブックでは時々アンケートが回ってくるのですが、イラン人から回ってきたもので以下のようなものがありました。 خزترین کار تو فیس بوک چیه؟ 「フェイスブックで一番khazな行為は何?」 というものですが、このkhazが辞書にのってません。文脈から、…

『法廷通訳ハンドブック実践編:ペルシャ語』改訂版

忘れもしない、てゆうかいつだったか忘れましたが、「通訳をやるぞ!」と意気込んでこの本を求めて霞ヶ関をさまよい歩き、至誠堂書店まで行ったけどやっぱりなくて、あ〜あ、八重洲ブックセンターにある内に買っとけば良かった、と後悔したものでした。 ふと…

ナーセル・ホスロウ『二叡知の集合』の翻訳、ついに出た?

当分、出ないだろうと高を括っていたのですが・・・ Between Reason and Revelation: Twin Wisdoms Reconciled (Ismaili Texts and Translations) 作者: Nair-i Khusraw,Eric Ormsby 出版社/メーカー: I. B. Tauris & Company 発売日: 2012/06/15 メディア: …

Kobo touchとAmazonKindleで電子書籍の未来はどうなる

昨日、楽天の電子ブックリーダー、Kobo touchの予約が始まりました。AmazonのKindleも26日に日本での発売を宣言したところですから、電子書籍の普及に拍車がかかることを期待したいです。(しかし、Kindleのどの機種が販売されるのか、未だ不明です・・・顧…

アッタール『鳥の言葉』

5月に出版されたばかりの本です。友人から借りて、電車の中で読んでいます。 鳥の言葉 ペルシア神秘主義比喩物語詩 (東洋文庫) 作者: アッタール,黒柳恒男 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2012/05/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る まず、2…

Mellel 3.0がリリース

参照URL: Details About Mellel 2.8.2. (なぜかページ名が2.8.2のままです・・・) ここしばらく、NisusWriterProもMellelもアップデートがないので、クラウド化の波の中で沈没したか、と思っていました(失礼)・・・実際、仕事上WindowsでWord2012を多用…

井筒俊彦の海外での評価再考?

元記事:The Reception of Euro-American Scholarship on the Qur'an and tafsīr - Journal of Qur'anic Studies - Edinburgh University Press. Journal of Qur'anic Studiesの特集「The Reception of Euro-American Scholarship on the Qur'an and tafsīr…

『ペルシア文学百科』、資金難で刊行中止か

元記事のURL:http://www.ical.ir/index.php?option=com_k2&view=item&id=7757&Itemid=8. 悲しくなるような記事ですが、あと5巻も出る予定だったというのが実は驚きでした。 記事によれば、1993年に文化イスラーム指導省の依頼で、ハサン・アヌーシェによる編…

コーラン写本の展示が始まります

元記事: http://www.ical.ir/index.php?option=com_k2&view=item&id=7802&Itemid=8 そのまた元の記事: http://bookcontemporary.com/BookLineView.aspx?id=30. ミュージアムのお手伝いなんかをしていると、やっぱり展示には写本のほうが映えるよな~、『ハ…

イスラーム地域研究「卒論を書くための」情報検索リテラシーセミナーのお知らせ

昨年も開催して大好評だった検索リテラシーセミナーの募集が始まりました。(昨年のレポート) 今年は先着順ということにしましたので、中東イスラーム系分野の学生の皆さん、お早めにお申し込み下さい! 昨年は、「アラビア文字資料を使って卒論を書く人の…

今週土曜は「現代トルコ文学の魅力」講演会に行こう!

さて、最近なかなか参加できないのですが、私も少しだけ関わらせて頂いている研究会のイベントの告知です。 ~~~~~~~~以下、京大拠点のHPより無断転載です~~~~~~~~ 早稲田大学にて下記要領で公開講演会「現代トルコ文学の魅力――その眺望と…

ガザーリー没後900年、その後

2011年はガザーリー没後900年、ということで何かあると思っていたのですが、何もなかった・・・ と、思っていたら、The Muslim Worldで2号にわたって特集していたようですね。しばらく洋雑誌に目を通していなかったので、先日、外大図書館に行ってやっと知り…

スィーミーン・ダーネシュヴァルの遺言書(画像)

元記事へのリンク: تصویر وصیتنامه سیمین دانشور. 3月に亡くなった女性作家スィーミーン・ダーネシュヴァルの遺言書が、遺族によって公開されました。 死後、姪で養女のレイラー・リヤーヒー女史がダーネシュヴァルの著作と翻訳、海外におけるダーネシュヴ…

ナーセル・ホスロウ作品英訳三点

今年はナーセル・ホスロウ作品の翻訳が三つも出る予定だ。 と思っていたら、『二つの叡知の集合』と『宗教の顔』の英訳は既に発売予定日を過ぎていることが昨日判明しました。 慌てて注文しようとしたところ、アマゾンだと、Between Reason and Revelation: …

ヤースージュ中央図書館が24時間開館に

خبرگزاری کتاب ايران (IBNA) - کتابخانه مرکزی یاسوج شبانه‌روزی شد. コフギールーイェ・ブーイェル=アフマド州では、24時間開館するのはヤースージュ中央図書館のみだそうです。

イスタフリー『諸道と諸国の書』ペルシア語版異本の出版

چاپ نسخه برگردان دستنویس مسالک و ممالک - مرکز پژوهشی میراث مکتوب. ヒジュラ暦4世紀(西暦10世紀頃)にアブー・イスハーク・イブラーヒーム・イスタフリーがアラビア語で著した地理書『諸道と諸国の書al-Masālik wa-al-mamālik/Masālik al-mamālik』には…

アーレ=アフマド作品まだ出る

引用元: جلال آ‌ل‌احمد، چهره پرفروغ هفته دوم اسفند در بازار کتاب. 元記事は、本の家協会(Khane-ye Ketab)*のデータバンクに基づいていますが、それによると、エスファンド月第2週(西暦の3月初旬あたり)出版された本の内訳はこんな感じだそうです。 こ…

マリナ・ネマット『テヘランの囚人』

Prisoner of Tehran: One Woman's Story of Survival Inside a Torture Jail 作者:Nemat, Marina John Murray Publishers Ltd Amazon イラン出張の帰りにドバイ空港で買った本。通勤電車の中でちょっとずつ読んでいた本だが、昨日めでたく読了。 改めて発見…

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