来るべきアレフバー の世界

ペルシア文学の余白=世界文学の中心

2011-01-01から1年間の記事一覧

ガザーリー『誤りから救うもの』ペルシア語新訳

ترجمه جدیدی از «المنقذ من الضلال» به چاپ رسید. 元記事によると、セイイェド・ナーセル・タバータバーイーによるガザーリーの『誤りから救うものMunqidh min al-ḍalāl』の新しいペルシア語訳が出版されたようです。版元はモウラーMawlá。 これ以前には、…

アーガーボゾルグ・テヘラーニー著『Kashf al-Zunun補遺』

کتاب ذیل کشف الظنون تالیف شیخ آقا بزرگ تهرانی به زودی منتشر می‌شود. シェイフ・アーガーボゾルグ・テヘラーニーによるハーッジー・ハリーファの『疑問の開示Kashf al-ẓunūn』補遺がもうすぐ出るようです。 本書には、ハーッジー・ハリーファの詳細な伝記…

マフフーズに会いに行こう!

今週、来週と週末はいろんな研究会が目白押しですが、アラブ文学にご関心のある方は是非東大で開かれる講演会「ナギーブ・マフフーズ その魅力の全て」にお出かけ下さい。 マフフーズの生誕100年と、生前のマフフーズと交流のあった塙先生(元駐カタール…

マジュレス図書館にはどれくらいの本があるのか?

کتابخانه مجلس چه قدر کتاب دارد؟. 図書館で働いていると、本が何冊あるのか、と聞かれても困ってしまう。 登記番号で数えれば、「冊数」ということになり、重複本も含まれる。 書誌の数で数えると、「タイトル数」にほぼ近くなるが、多巻物は何十巻あっても…

AquaKanaRegularを捨てた日

先日の記事で、OSX LionでMellelのナビゲーションと環境設定のフォントがおかしくなったと書きましたが、その原因が大体わかりました。 システムで使用しているフォントに、AquaKanaRegular.otfとAquaKanaBold.otfというのがあります。これはシステム用フォ…

イラン国民図書館の写本購入状況

سال 90 نسخ علمی می‌خریم. 元記事は、イラン国民(メッリー)図書館の写本部長ファトホッラー・ケシャーヴァルズ氏のインタビュー。それによると、 1389年(西暦2010年度にほぼ相当)に受入した写本は2667点で、うち55巻が寄贈、他は購入によるもの。 購入し…

ユニコードを知るための3冊

やれユニコードがどうだとか、UTF-8がどうだとか言っている割には、自分は文字コードのことを全然わかっていないのではないかと思ったので、Amazonでも評価の高いこの3冊の本を手に取ってみた。 矢野啓介『プログラマのための文字コード技術入門』 小林龍生…

ザンジャーニー『〈完璧〉を補完し、霊たちを休める』

http://www.khabaronline.ir/news-173044.aspx 〈ミーラーセ・マクトゥーブ〉シリーズの白ジャケット(=文学)の新刊。 元記事の説明によると、シハーブッディーン・マフムード・イブン・アフマド・イブン・バフティヤール・ザンジャーニー(573-656AH)は…

イーラジ・アフシャールが最後に校訂した本

http://mirasmaktoob.ir/view-1688.html. イーラジ・アフシャールとジャヴァード・バシャリーの校訂によるアブー・ターヒル・ムハンマド・イブン・ムハンマド・ヤフヤー・アウフィーの『節目の精妙における知性の気晴らし』(飽くまで仮訳)という本が出た。…

OSX LionでMellelの日本語表示に異変

新しいMacBookAirにDropboxを導入し、どこでも執筆を継続できる環境を、と思ったのだが・・・ Mac OSX Lionでこれまでに作ったMellelのファイルを開けると、日本語の表示がおかしくなってしまった。 左側アウトラインウィンドウ中の漢字部分が抜け落ちて、仮…

イラン・マジュレス(議会)図書館が稀少コレクションを購入

خریداری چندین مجموعه بی‌نظیر در مرکز اسناد کتابخانه مجلس شورای اسلامی. 記事によると、今回購入されたのは、 モザッファル・バガーイー・ケルマーニー博士とその父ミールザー・シェハーボッディーン・ケルマーニーの文書 労苦者党(Hezb-e Zahmatkeshan…

イラン国民図書館が研究者向け24時間サービスを開始

サービス提供の対象となるのは、「エリート」、「発明家」、専門的博士課程修了者、神学生(レベル3以上に限る)、専門的博士課程在籍者、学術・専門書の著者(最低3冊、あるいは国に選ばれた本1冊の著者に限る)、学術研究論文あるいはISIの論文の著者(…

『文書の宝物』82号

هشتاد و دومین شماره نشریه «گنجینه اسناد» منتشر شد. Ganjine-ye Asnadの82号が出ました。個人的に気になるのは資料保存系の論文でしょうか。

月刊『ハーフェズ』84号

http://www.hafizmonthly.com/?p=2252 読みどころはアフマド・シャームルー特集でしょうか。アミーン編集長らによるアーイダーへのインタビューなど。

君たち、お互いを理解しあうよう努力したらどうかね

DropBoxを使ってMacOS10.5、同10.7、WindowsペケPの間でファイルを同期し、自宅=職場=外出先で作業を継続できる環境を構築しようとしているのですが、Win-Mac間でのアラビア文字の入ったワープロ文書のやりとりはやはり一筋縄では行きません。 NisusWrite…

Hossein Ziai

ホセイン・ズィアーイー博士公式サイトHossein Ziai. スフラワルディーや照明学派を中心としたイスラーム哲学研究で知られるUCLAのホセイン・ズィアーイー教授が亡くなりました。享年65歳。早すぎる死でした。

目録作業におけるコラボレーション(ミシガン大学イスラーム写本資料)

http://www.lib.umich.edu/islamic/ (ミシガン大学図書館「目録作業におけるコラボレーション:ミシガン大学イスラーム写本資料」プロジェクトのページ) 「隠れた特殊コレクションおよびアーカイヴスの目録」助成金の交付を受けたこのプロジェクトでは、同…

月刊『ハーフェズ』83号

http://www.hafizmonthly.com/wp-content/uploads/2011/08/hafiz-83.pdf セイイェド・ハサン・アミーン氏編集の『ハーフェズ』誌83号が出ました。 今年のテヘラン国際図書展にも出させてもらえなかったようですが、何とか頑張って出版活動を続けてほしいもの…

古すぎる私のiMac

どうもChromeを使っているとブラウザが反応しなくなるときがあって、GmailやGoogleリーダーを開いているからなのか、理由は分かりませんが、久々にSafariを使ってみることにしました。 で、WordPressのブログを更新しようとしたら、ダッシュボードにこんなメ…

パールスィーネジャード、『イラン文学史』第5巻を執筆

خبرگزاری کتاب ايران (IBNA) - ايرج پارسي‌نژاد مجلد آخر تاريخ ادبيات ايران را مي‌نويسد. このニュースで初めて知りましたが、5巻本の『イラン文学史Tārīkh-i adabīyāt-i Īrān』というものが準備されているらしく、1〜4巻を欧米のイラン学者がE・ヤール…

イランで最初に印刷されたクルアーンがダウンロード可能に

نخستين قرآن چاپی ايران در دسترس عموم قرار گرفت. http://www.4shared.com/document/dnzQU25G/____.html へのリンクが掲載されています。この4sharedというサイト、アラビア語の古典作品の画像なんかもアップロードされていたりして、権利関係は大丈夫なん…

『現代ペルシア文学』創刊

دو فصلنامه علمی ـ تخصصی «ادبیات پارسی معاصر» منتشر شد. 要約すると、人文学・文化研究所(Pejuheshgah-e Olum-e Ensani va Motaleat-e Farhangi)は、年2回刊の学術雑誌『現代ペルシア文学Adabiyāt-i Pārsī-i Muʿāṣir』を創刊した。 収録論文は、ザフラー…

クルアーンのペルシア語訳はハッダード=アーデルのがいいらしい

ترجمه حداد عادل پاسخگوی نياز مخاطبان قرآنی. (イラン国会図書館ニュースサイトより) イスラーム諸宗派親密化世界集会総書記(すごい肩書きだ)のアーヤトッラー・モハンマド=アリー・タスヒーリーによると、これまでに出たクルアーンのペルシア語訳では…

写本屋の健康管理

イラン国会図書館サイト記事「写本の衛生」 بهداشت نسخه‌های خطی | ابو الفضل حافظیان. タイトルから写本の保存についての記事かと思いましたが、読んでみると写本ではなくて写本を扱う人の健康管理(behdasht)についての心得です。 要約すると、 古写本に…

シャーフルフの印章のある写本数点に関する補足

興味深い記事があったので紹介します。 چند نسخه ديگر با مهر كتابخانه شاهرخ تيمورى‏/ سيد محمدحسين حكيم. セイイェド・モハンマド・ホセイン・ハキーム「シャーフルフの印章のある写本数点に関する補足」 [要約] ラスール・ジャアファリヤーン(イラン・イ…

今日の書誌

今日は書誌調整を2件処理しました。どうせなので書誌には書けないことをメモっておきます。この記事を書いている時点では、まだWeb-CAT上では修正が反映されていません。悪しからず。 1.<BA68698347> バグダーディーのFarq bayna al-firaqです。私も申請中の科研費が</ba68698347>…

その本、本当にないの?

中東イスラーム地域を専門にする以上、どうにかしてアラビア語やペルシア語の資料を手に入れないといけません。自分の所属機関の図書館にあれば、それに越したことはありません。他の大学図書館や研究機関にある本ならば、行って閲覧や複写をしたり、相互貸…

公開講演会「中東市民革命と文学の役割」

今週の土曜日です。 ~~~~~~~~~以下、早稲田拠点のページより転載~~~~~~~~~~~~~~ 2011年6月25日(土)14時より早稲田大学14号館4階403号教室にて、公開講演会「中東市民革命と文学の役割――エジプト1月25日革命に寄せて――」を開催します。 チュニジアのジャス…

PressTVはあてにならない?

カレント・アウェアネス「イランで初の電子図書館が開設」 http://current.ndl.go.jp/node/18464 確かに元記事(PressTVのほう)を見ると、Iran launches first Digital Libraryとなっている。 しかし、電子図書館なら、議会図書館で既にやっていはずだし、…

電子ジャーナル『新中東研究』New Middle Eastern Studies (2006/06/15)

イギリス中東学会BRISMESの院生・若手向けe-journalです。ブログを使っているのに、記事をPDFにして「ジャーナル」という旧メディアの形式を踏襲しているのは、少し残念な気がしますが。ネットでしかできないことをすべきでしょう。はてなスターをつけるとか…

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