来るべきアレフバー の世界

ペルシア文学の余白=世界文学の中心

イーラジ・アフシャール氏の訃報

イラン最高の歴史家の一人、イーラジ・アフシャール氏が8日に亡くなっていたことを、さっき知りました。

個人的な面識はありませんでしたが、あるところで仕事をしていたとき、アフシャール氏から問合せの電話がかかってきたことがありました。

彼は「イーラジ・アフシャールですが」と言い、私はその名前に驚き、「あのイーラジ・アフシャールですか」とトンチンカンで無礼な反応をしてしまいました。アフシャール氏は「そうです」と言い、私は頭が真っ白になり、機転をきかせることもできず役人的な対応をしてしまい、電話を切ったあとで死ぬほど後悔しました。アフシャールさん、ごめんなさい。私もいつか天国に行けたら改めてお詫びします。多分、行けないと思いますが。

彼の死によって失われたものは計り知れませんが、彼が残してくれたものも、ものすごい質と量です。彼の名を冠した記念論集Arjnamah-i Irajには刊行された業績のリストがありますが、それだけで17ページもあります。ここに挙げることは到底できませんので、興味のある方はWEB-CATで著者名Iraj Afsharで検索してみて下さい。

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