『アルサラーン』の要約はしばらくかかりそうです。今、書かないといけないものが沢山あり、そのために電車の中で別のものを読むことにしました。
さて、先日、シネマート新宿に行って『サイの季節』前売り券をゲットしてきました。
特典のポストカード2枚もちゃんといただきました。
全国共通特別鑑賞券は1500円です(当日は1800円)。安く観たい方は、レディースデーとかメンズデーとかを利用したほうがお得かも知れませんが、前もって「観たい人がいるんだぞ!!」という意思表示をしておかないと、タイムスケジュール(まだ未定)に悪い影響が出るかも知れない、と心配になってしまいまして・・・ヘンな時間になってしまったら、私は観に行けないかも知れませんので。
観に行くつもりの人は、前売りを買ってハガキをもらおう!!(ポストカード特典は無くなり次第終了です。念のため)
『サイの季節』オフィシャルサイト
シネマート新宿のサイト
東京フィルメックスのサイト
さて、この映画については、映画祭などで既に観た方もいらっしゃると思いますが、私はまだ観てません。これから観る自分のために、ちょいと予習、というか無駄話を。
本作の監督バフマン・ゴバディ(ゴバーディー)については、「酔っ払った馬の時間」、「亀も空を飛ぶ」、「ペルシャ猫を誰も知らない」などの作品が日本でも話題になり、DVDも出ています。先日も来日していました。
今回の「サイの季節」を観るに当たって、注目したいのは次の点です。
なぜモニカ・ベルッチ?
監督が亡命生活中だから海外で撮影せざるを得ないというのは分かりますが、なぜベルッチ?濡れ場があるから?いや、いいんですよ、観たいですよベルッチ。ベルッチ嫌いな男性なんているんでしょうか?いませんよ。
私も「イラン映画だから」(でもないけどw)という名目で、仕事の一環みたいなフリしてモニカ・ベルッチの映画観に行けるんだから有難いですよ。
ありがとう!スコセッシ!
ありがとう!ゴバーディー!
サンクス!モニカ!
なぜヴォスーギー?
・・・この作品の話題性の一つに、主にイラン革命前に活躍した名優、ベフルーズ・ヴォスーギーの抜擢があります。
ヴォスーギーといえば、不朽の名作『ゲイサルGheisar』(1969年)で有名です。佇まいからにじみ出る格好良さ、巧みな表情の変化で魅せる演技、もう最高です。
23:21頃登場する、一見すると若い頃のカトちゃんみたいなのがヴォスーギーです。殺された兄と義姉の復讐に燃えて散っていく男を演じています。
そして私の個人的に気に入っているのが、1974年の作品『鹿たちGavaznha』。役柄をガラッと変えたヤク中のキャバレーの店番役で登場します。
Gavaznha (1974) گوزنها (۱۳۵۳) ـ - YouTube
7:45頃登場するのが、役柄のために変わり果てたヴォスーギー。銀行強盗をして逃亡中の幼馴染ゴドラトを匿い、彼の影響で抑圧者(家主、ヤクの売人)に反抗することを覚え、最後はゴドラトとともにケーサツに殺されてしまう役。
この『鹿たち』という映画、上映されていた映画館(シネマ・レックス)が放火されたという曰く付きの映画でして*1、「鹿」というのは何を示唆するかといいますと、あ、誰かきた・・・
んで、この2作だけをもって、私の勝手なヴォスーギーのイメージを語るなら、
弱いものいじめする奴は許さねえ!悪いやつはぶっ殺す!
てな感じでしょうか。きっと、これが『サイの季節』の隠れたメッセージです(嘘です)。
なぜサイ?
私、まだ観てませんので、これが一番の問われざる謎です。公開されたらじっくり鑑賞してその謎に迫りたいと思います。皆さんも謎解きを楽しんでください。てゆうかもうどこかで監督がバラしてたりして。2011年の映画ですからね。知ってる人は教えてください。
イスラム革命が原因で引き裂かれた夫婦の物語!映画『サイの季節』予告編 - YouTube
毎度ながらテキトーな文章になってしまいましたが、これを学生にみせてイラン現代史についてレポートを書かせる、なんてのも夏休みの宿題としては良いかもしれませんね。みんなその後「マレーナ」のDVDを借りに行くこと間違いなしです(笑)。
ありがとう!モニカ!
*1:とりあえず詳しくは Cinema Rex fire - Wikipedia, the free encyclopedia などを参照