来るべきアレフバー の世界

ペルシア文学の余白=世界文学の中心

『キャニーズ(女中)』(1974-5年)


‫کنیز با شرکت: سعید راد، شورانگیز طباطبایی، ملوسک - J.B2K - Kaniz‬ - YouTube

監督:カームラーン・ガダクチーヤーン

脚本:アフマド・ナジーブザーデ

キャスト:サイード・ラード(オミード)

マルーサク(シーリーン)

シューランギーズ・タバータバーイー(フォルーグ)

ザカリヤー・ハーシェミー(気違いのゴラーム)

トゥーラーン・メフルザード(バーヌー)

ジャラール・ピーシュヴァーイーヤーン(アミール)

 

前半のあらすじ:オミードと結婚してカスピ海沿岸の豪邸に連れてこられたキャバレーの歌手、シーリーン。しかし、そこでオミードには8ヶ月行方不明のフォルーグという妻があり、フォルーグの侍女バーヌーを通して、今も料理人や召使いがフォルーグの影響下にあることを知る。

と、この辺りで、『パーク・ウェイ』みたいな、金持ちの変な男に捕まって苦しむ女の話かな、と思ったのですが、後半、漁師たちがフォルーグの水死体を引き上げ、そこからフォルーグの死の原因をめぐるミステリー的要素が加わり、だんだん面白くなってきます。

私の生まれた年に制作された映画ですが、アメリカナイズされた上流階級の生活が垣間見え、革命前のイランを知らない世代には非常に新鮮です。

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