来るべきアレフバー の世界

ペルシア文学の余白=世界文学の中心

その本、本当にないの?

中東イスラーム地域を専門にする以上、どうにかしてアラビア語やペルシア語の資料を手に入れないといけません。自分の所属機関の図書館にあれば、それに越したことはありません。他の大学図書館や研究機関にある本ならば、行って閲覧や複写をしたり、相互貸借を依頼したりできます。

専門家の先生なら持っているかもしれないが、面識がないと貸してとは言いにくい。あとは海外の図書館から高いお金を払って取り寄せるか、自分で現地に行って調達するしかありません。あるいは、「資料がない」と自分に言い聞かせ、もっと安易なテーマに変えてしまうとか?

しかし、その本は本当に国内に存在しないのでしょうか?本当は検索の仕方次第で、見つかるかも知れないのに、「どこにもない」と諦めてはいないでしょうか?

Web-cat(Plusじゃないほう)や大学OPACの多くは、Googleなどの検索エンジンとは全く異なる検索方式をとっています。日本語の本ですら、ヨミの分かち書きやインデックスキーなどのデータの構造を知っていないと、「余は如何にして基督信徒となりし乎」といったタイトルさえ、見つけることができないかも知れません。

そしてアラビア文字資料にはその独自の目録規則があります。こんな検索キーではヒットしないとか、こうするとヒットするとか、OPACのヘルプページにも書いてありませんし、図書館のカウンターで尋ねても、その職員がアラビア文字資料の規則を知っているとは限りません。

そこで、アラビア文字資料を使って卒論・修論を執筆する学生を対象としたセミナーを開催します。

http://www.tbias.jp/php/investigation_detail.php?year=2011S#110725

関心のある学生さんは是非ご応募下さい。

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