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来るべきアレフバーの世界

ペルシア文学・イラン文化研究と図書館の話

ロウハニ大統領ドキュメンタリーフィルムへの批判

ハサン・ロウハーニー(マスコミ表記ではロウハニ)大統領に関するドキュメンタリーフィルム「私はロウハニですMan Rowhani hastam」が、史実に反した内容であるとして批判を受けているというラディオ・ファルダーの記事を紹介します。

元記事URL:

http://www.radiofarda.com/content/f1-i-am-rohani-a-contraversial-documentary-about-rohani-and-his-political-life/25364447.html

 

以下、断定的に書きますが、あくまで内容は同記事に基づくものであり、事実関係の検証はしておりませんのであしからず。

このドキュメンタリーは、去るバフマン月(今年の2月下旬~3月下旬にあたる)から、イラン国内の大学で上映されているが、この内容について、アリー・ラーリージャーニー(マスコミ表記ではラリジャニ)国会議長や大統領事務所が抗議している。

ラーリージャーニー議長は、4月27日、労働者団体の集会で、このフィルムの内容が事実に反するとして、制作者らに向けて、「歴史に対しても嘘をつくのか?」との問いを投げかけた。

この映像作品の内容は、『ハーシェミーとロウハーニーの回想』という本に基いており、マアスーメ・ナバヴィー監督のもと、シャファグという団体によって制作された。ロウハニ大統領の誕生日に合わせ、テヘラン大学の法政学部で上映された。

マクファーレンとの秘密会合

フィルムでは、イラン暦1365年(西暦1986-7年)、レーガン大統領(当時)の国家安全担当補佐官であったロバート・マクファーレン率いるアメリカの高官の一団を乗せた不詳の飛行機がテヘラン南部のガルエモルギー空港(現在はヴェラーヤト庭園になっている)に着陸したとき、ロウハニが当時の国会議長であったハーシェミー=ラフサンジャーニーから、このアメリカ側と会ってくるよう命じられたという話が描かれ(or語られ)ている。(イラン・コントラゲート事件の舞台裏についての記述と思われます)

フィルムでは、このアメリカ側の一行が、「鍵」の画が描かれたケーキと、レーガンの署名のある聖書(福音書)、そして必要な兵器を渡したとされている。(記事は、ロウハニ大統領が2013年の選挙戦で「鍵」のシンボルを用いたことに触れています。)

この点について、ラーリージャーニー議長は、革命後の政治に関わった人ならば、ロウハニがマクファーレン問題に無関係であったことを知っているはずで、これはまったくの嘘であると否定し、制作者たちが「マルクス主義路線」の目的を実現するために手段を選ばず、人心に不和を生じさせようとしている、と非難している。

一方、ナバヴィー監督は、このドキュメンタリーの殆ど全ての情報源は、「ロウハーニー師の友人や関係者」であり、ラフサンジャーニーの回想から多くを利用した、とインタビューに答えている。マクファーレンの件については、ラフサンジャーニーと関係者たちの回想と、アメリカのメディアで語られているものとの間に違いがあるとして、フィルムの制作にあたっては前者に基づいたと述べた。

また、同フィルムでは1364年(西暦1985-6年)に、ミール=ホセイン・ムーサヴィー(マスコミ表記ではムサビ)を2期目の首相職に指名・推薦した99人のなかに、ロウハーニーもいた、とされている。大統領事務所の関係筋が語ったところでは、このフィルムの情報と編集の仕方は正しくなく、制作者らに対して修正を要求したが応じられなかったという。

この作品は三部作の第一部となっている。このシャファグという制作グループは、以前にアニメーション作品をいくつか制作しており、その中では現政権の見解や発言を批判をしている。

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