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来るべきアレフバーの世界

ペルシア文学・イラン文化研究と図書館の話

イラン政治家はシリア攻撃の場合オバマ大統領の娘を誘拐すると脅迫したのか

The Voice of Russiaで物騒な記事を見つけました。 

元記事へのリンク:イラン政治家 シリア攻撃の場合オバマ大統領の娘を誘拐すると脅迫: The Voice of Russia.

イランの精神的指導者ハメネイ師の戦略問題顧問を務めるアリ-レザ・フォルガニ氏は、自身のブログの中に、米国がシリア攻撃に踏み切った場合、米国及びオバマ大統領に対し行われる一連の報復を書き込み、脅迫した。

それによると、シリア攻撃がなされた場合、21時間以内に世界中で、米国政府高官の親族や子供達が誘拐され、さらに18時間後に米国政府は、手足を切断された彼らの写真を受け取る事になる。

フォルガニ氏は又、シリアへの軍事干渉がなされた場合、オバマ大統領の娘サーシャさんは誘拐されるとし「もし米国側がシリアを攻撃したら、世界の人々すべては彼自身暴力に値する事を理解するだろう。もしシリアを攻撃すれば、オバマ大統領よ、おまえは地獄に落ちる」と脅迫した。

この「フォルガニ」という人を検索してみますと、彼のブログが見つかりました。 ソースとなった記事はこちらのようです。ペルシア語と英語が併記されています。

まず、ブログに記載の彼のプロフィールを紹介します。

当ブログの筆者(アリーレザー・フォルガーニーは、イラン暦1362年(※西暦1983〜4年に相当)生まれ、「中東地域研究」修士である。14歳の時、バスィージに入隊、17歳から21歳まで、アンサーレ・ヘズボッラー(マシュハド支部)で政治活動を行った。1383年(西暦2004〜5年)から生産、説明、分析の分野で論文を執筆。2011年、キーシュの行政区長官となるが、第10期政権の政策の一部に反対したことが理由で6ヶ月後に職を離れた。・・・(後略)

さらに*1 " target="_blank">プロフィールページを見ると、この人は既婚で、職業は「分析者tahlilgar」とのことです。「関心・興味」の欄も興味深いのですが、ここでは省略します。

さて、問題の記事ですが、私が閲覧した時点で、オバマ大統領の娘を云々の記述はなくなっていました。

f:id:iranolog:20140812184835p:plain

はじめに「この数行をイランのメディアが広めることを禁じる」という注意書きがあり、「オバマが愚かにもシリアを攻撃しますように。そのときは」として、

  1. 世界中の人々に世界中の米国の利益のすべての弱点を公表し、実行のしかたを簡単に教える
  2. 21時間以内に、米国の全ての閣僚、大使、軍司令官家族の一人が誘拐される
  3. 続く18時間のうちに、彼らの四肢を切断する動画を誰もが見られるところに公開し、フィルムを手渡す
  4. ・・・

4以下の部分を、後で削除したものと思われます。

ググってみると、「セラート」というニュースサイトに、削除される前の状態と思われる記事が引用されていました。→こちら

ちょっと訳すのをためらいますが、オバマ大統領がハラームザーデ(※宗教上、不法な婚外子や私生児を指す)なら、その娘サーシャもアメリカやその他のハラームザーデたちと仲良くして、彼らに襲われればよいと、殆ど悪口のようなことが書かれています。

ここで「ハラームザーデ」というのは、オバマ氏が婚前にデキちゃった子供であったこと(Wikipedia参照)を指しているのでしょうが、要するに悪口ですね。

このフォルガーニーという人が現職の政治家であるかどうかは、確かめることができませんでしたが、情報の質からして、これをイラン政府や政府関係者の立場と受け取るべきではないと私は思います。

(追記:なぜかレイアウトが崩れてしまったので直し、青字部分を追記しました)

*1: امید است تداوم سایه این دو عزیز بر سر ایشان،انشاالله

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