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Kobo touchとAmazonKindleで電子書籍の未来はどうなる

昨日、楽天の電子ブックリーダー、Kobo touchの予約が始まりました。AmazonKindleも26日に日本での発売を宣言したところですから、電子書籍の普及に拍車がかかることを期待したいです。(しかし、Kindleのどの機種が販売されるのか、未だ不明です・・・顧客を確保するためにとりあえず宣言だけしたという感じがします)

電子書籍元年」と騒がれたのは2010年だったかと思いますが、あのとき私は電機メーカー主導の端末商戦には冷ややかな印象しか持っていませんでした。電子書籍といっても、盛り上がっているのは自炊のほうで、人々がお金を出してまで買うのは、せいぜいマンガと、成人向けコンテンツではないかと思っていました。

しかし、その後、Androidタブレットをカバンに入れて持ち歩くようになると、もう紙の本を持ち歩くのが嫌になってきました(笑)。新書や文庫ならまだしも、一般書は重いですから。

タブレットでの電子書籍の読みやすさというのは、初めは疑っていましたが、PCのディスプレイと違って意外と読みやすいです。通勤電車で立って読むときは、紙の本だと片手でページをめくるのに工夫が必要ですが、電子書籍ならかろうじて指一本でめくることができます。

タブレットでの読書になれてくると、やはり自炊本、購入本、ネット上に無料で公開されている論文や写本等も含めて、一つの端末で全て読めるのが理想だと思えます。だから、のっけから否定モードですが、電子書籍電子書籍リーダーでなくて、タブレットPCスマホで読むに限る、というのが持論です。

そういうわけで、私は端末よりコンテンツに興味があるのですが、どんなコンテンツがあるのかと思ってサイトを見てみますと、「世界240万冊」という触れ込みが気になります。

そこで分かったのですが、Koboというのは既に海外で販売されている電子書籍端末で(公式サイト)、それを楽天が日本向けに販売するということのようですね。また、国内販売に向けて無料の和書1万冊が用意されるようです。(ラインナップはまだ不明)

端末としての使い勝手を考えるなら、洋書と和書が同じストアからダウンロードできるのであれば、私のように和書も洋書も一つの端末で読みたい向きには、ソニーリーダーとKindleを一つにした感じで、汎用性が高いのではと思います。また、価格面でも7980円と、他の端末より価格を抑えており、私の場合、楽天PointClubのプラチナ会員なので、予約すると3000ポイントもらえるそうですから、実質5千円位でしょうか。これは魅力的です。

で、肝心のコンテンツの方はどうかと思いまして、今読みたい本の一つ、Shappi KhorsandiのA Beginner's Guide To Acting EnglishAmazonKoboの無料アプリで試し読みしてみることにしました。(Sonyの海外リーダーストアにはこの本はないようです)

まずこの本の価格ですが、Amazonでは9.99$、Koboでは10.29$です。この時点で、Amazonの方にほぼ軍配が上がってしまう訳ですが。

ここで問題が発生。KoboMac用リーダーアプリをダウンロードして開くと、リーダー端末を接続するよう促されて、当然端末を持っていませんので、それ以上先に進めません。端末を買わないとMacでは読めないということでしょうか?

そこでAndroidの方でアプリをダウンロードすると、こちらではサンプルを読むことができました。・・・この謎のおかげで30分くらい何もできず損しました。

次に操作性ですが、KindleBooksをAndroidで読むときは、ヌルヌルとページをめくることができます。それに対してKoboのほうは、電子ペーパー端末同様、瞬間にページが切り替わる感じです。1冊のサンプルしか試してません(ダウンロードするまでにステップが多すぎて、面倒臭すぎます)が、これは改善の余地ありです。ストアで読めるサンプルの量も、Kindleの方が多いようです。

結論を言いますと、同じ本の電子版を買うならAmazonで買うと思います。本当は楽天に頑張って欲しいのですが・・・

いずれにしても、電子書籍端末はよほど価格面でタブレットPCに差をつけないと将来性はありませんから(笑)、コンテンツをどんどん充実させないと、すぐに飽きられてしまうのではないでしょうか。

敢えて電子書籍端末を購入するメリットは、ストレージがどれだけ無料で使えるとか、無料のコンテンツがどれだけ付属するとか、目に優しい、軽量、省電力、そんなところかと思いますが、タブレットの操作性に慣れてしまうとそんなことはどうでもよくなってしまいます。

一番不満なのは、今の日本語の電子書籍ストアには有料でも読みたい本が殆どないということです。どのストアも、ラインナップは売れ線の本やマンガばかりで、一度読んだら二度と読まないようなものばかりです。また、無料のコンテンツも、著作権の切れた古典や賞味期限切れの新書や売れないマンガばかりでは、結局、本当に読みたい本は紙で買わなくてはいけない。『未来の考古学』とか、重いですから(笑)、それに加えて電子書籍リーダーを持ち歩く気にはなれませんね。こういう↓のをこそ、電車の中で気軽に読みたい訳ですよ、私は。 

未来の考古学 第一部 ユートピアという名の欲望

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Kindle Paperwhite(ニューモデル)

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 (追記:先ほど地震があったので動揺して下書き保存したつもりが編集段階で公開されてしまいました。失礼しました。)

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