来るべきアレフバーの世界

ペルシア文学・イラン文化研究と図書館の話

写本屋の健康管理

イラン国会図書館サイト記事「写本の衛生」

بهداشت نسخه‌های خطی | ابو الفضل حافظیان.

 

タイトルから写本の保存についての記事かと思いましたが、読んでみると写本ではなくて写本を扱う人の健康管理(behdasht)についての心得です。

要約すると、

古写本に付着したカビや細菌などは、皮膚病や肺病を引き起こす可能性があるので、以下のことを守られたい。

写本を扱う職場に医療や保健管理の専門職員を置き、(汚染・損傷した)写本の状態を調べた上で衛生措置に関する助言を与える、また汚染した写本は受入前に本の検疫をする部署で汚染を取り除き、必要であれば修復するとよいが、予算などの都合上実行できない図書館もある。

さらに、写本を扱う作業者は、以下の措置をとることが必要である。

 

  • 写本を扱う作業場や研究スペースでは、換気・空気清浄装置を使用する
  • 白衣を被り、ホコリや細菌が衣服に付着するのを防ぐ
  • 医療用手袋を使用すれば、手に汗をかかず、ページもめくりやすい
  • フィルター付きマスクを着用する。一般のマスクでは細菌の呼吸消化器官への侵入を防げない上に、呼吸も難しい
  • 写本を扱った後は、必ず水と石鹸で手を洗い、口と鼻もきれいな水で洗う
  • 毎日の牛乳(shīr)の利用(maṣraf)も忘れずに
  • 汚染された環境下で、また汚れた口で飲食しない
  • ページをめくるときに指を舐めることはしない
  • 写本で汚れた手を目に近づけない
  • 皮膚の痒みや空咳など病気の兆候が現われた場合には、迅速に熟練した専門家に相談する

 

ところどころ面白くないですか。6が意味不明です。shīrは蛇口のことかも知れませんが、maṣraf(消費)しろと書いてあるので多分牛乳かと思います・・・(追記:あるいは乳液みたいなものを指すのかも知れません)

 

 

Copyright © Yasuhiro Tokuhara, All rights reserved.