来るべきアレフバーの世界

ペルシア文学・イラン文化研究と図書館の話

『アルスラーン』ファンも必見のアメコミ『ロスタム:シャー・ナーメの物語』

さて、かねてから私は、そんなに『アルスラーン戦記』の世界観が受けるのなら、その発想の元になっている、ペルシアの国民的英雄叙事詩『シャー・ナーメ(王書)』をマンガとかヤングアダルト向け小説にしたら、さぞウケるんじゃないか、とは考えていたので…

シルバーウィークは注目の映画『ザ・ヴァンパイア〜残酷な牙を持つ少女〜』を観に行こう!

アメリカのイラン系監督・俳優陣によるイラニアン・ホラー映画(?)『ザ・ヴァンパイア〜残酷な牙を持つ少女〜』公開日がいよいよ今週の土曜日(19日)に迫って来ました!!

サルマン・ラシュディの新作はアヴェロエスも登場する現代のアラビアン・ナイト?

ブッカー賞受賞作『真夜中の子供たち』(1980年)、イスラームの預言者を冒涜したとしてホメイニ師から死刑宣告を受ける原因となった『悪魔の詩The Satanic Verses』(1988年)などで世界的に知られ、現在も精力的に作品を発表し続けているサルマン・ラシュ…

イランの女性写真家ニユーシャー・タヴァッコリヤーンにプリンス・クラウス賞

毎年、社会の発展に貢献する文化的活動を顕彰するオランダのプリンス・クラウス賞2015年の受賞者に、イランの女性写真家ニユーシャー・タヴァッコリヤーンが加わった。 クラウス賞公式ウェブサイト: Prince Claus Fund - Activities 受賞理由については以下…

アブー=バクル・ラーズィーの日

じっくり書く時間がないのですが、日付が変わる前に、少しだけ。 今日、イラン暦のシャフリーヴァル月5日は、9〜10世紀に活躍した学者アブー=バクル・ラーズィーの日だそうです。 ラテン名ラーゼスとして、西洋にも医学者として名を知られた大学者です…

『名高きアミール・アルサラーン』第11章のあらすじ

(前回までのストーリーが分からなくなってしまった方、新たに読み始めた方は、ページ下部のリンクからどうぞ。) 第11章「流浪」 さて、自宅で上機嫌に過ごしていたカマル大臣のもとに、ペトルス・シャーが自ら牢獄へ行き、シャムス大臣を釈放したという…

『アミール・アルサラーン』関連のご報告

(8/23修正 あらすじはこの次の記事に移しました) ご報告その1 まず、以前の記事(↓)でお伝えした件につきましてご報告です。 <a href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/06/28/133000" data-mce-href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/06/28/133000">『名高きアミール・アルサラーン』あらすじの使用上の注意 - 来るべきアレフバーの世界</a>alefba.hatenadiary.jp 先日、友人から…

ポスコロ批評にありがちなハッタリについて

私は、いわゆるポスコロ(ポストコロニアル)批評には一定の期待を寄せてしまうタイプの人間だったりするわけですが、どうもその期待に応えてくれるものは少ない、というか、なんかドスの効いたスローガンを唱えるだけで自己満足としか思えないものや、それ…

2015年8月の中東・イスラーム関係新刊

今回はテーマではなく日付で並べてみました。 ※因みに発売日はAmazonのサイト上の情報です。取次に搬入される日なのかどうかはわかりませんが、書誌上の出版年月日とは異なることがありますのであしからず。 また、発売日は延期になることがあります。 全体…

映画『サイの季節』を3倍楽しむ方法

はじめに バフマン・ゴバディ(ゴバーディー)監督、ベフルーズ・ヴォスーギー、モニカ・ベルッチ主演の『サイの季節』は新宿シネマートでまだまだ公開中です。現時点で、7/31までのスケジュールが出ています(追記:8/2現在、8/7までのスケジュールが出てい…

『ザ・ヴァンパイア:残酷な牙を持つ少女』

バフマン・ゴバディ監督の『サイの季節』は新宿シネマートにて絶賛上映中(1日4回上映!すごい!なのに私はまだ観に行けてません。券買ったのに・・・)ですが、9月にもイラン映画というかイラン系映画「ザ・ヴァンパイア」が上映されます。やったね!! 正…

シリン・ネザマフィ『白い紙』:ペルシア語読みはこう読んだ

以前に別ブログに「白い紙(1)」「白い紙(2)」として掲載していた記事を再掲します。 オリジナルの記事の日付はそれぞれ2009年9月27日と29日です。もう6年も前の記事(時の経つのは早いですね)ですので話題としては古いですが、最近、通勤中にイランの…

2015年7月の新刊

イラン関係 革命イランの教科書メディア――イスラームとナショナリズムの相剋 (岩波オンデマンドブックス) 作者: 桜井啓子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/07/10 メディア: オンデマンド (ペーパーバック) この商品を含むブログを見る 1999年に出た…

長倉洋海写真展「その先の世界へ」

前回の記事は、タイトルも内容も地味だったのでせいぜい1〜2ブクマかなと思っていましたが、初のホッテントリとなってしまいました。 普段の記事は自分だけが「おもしれ〜」と思いながら夜中に一人でニヤニヤしながらシコシコ書いて、結局自己満足でウケな…

『名高きアミール・アルサラーン』あらすじの使用上の注意

当ブログでは、19世紀イランのペルシア文学作品『名高きアミール・アルサラーン』第1章~第10章までのあらすじを掲載し、また同作と『アルスラーン戦記』の関係について、ペルシア語原典を直に参照して記事を作成しました。 『名高きアミール・アルサラーン…

公開講演会「EURTASİA〜トルコ文学越境」(6/20)のお知らせ

私も豆腐として(?)参加させてもらっている研究会の公開講演会のお知らせです。何も準備手伝ってなくて申し訳ありません・・・ 今週末ですので、まだ話題の映画「雪の轍」は始まってませんね!皆さん早稲田に行きましょう!6月20日は「トルコ文学越境」…

『サイの季節』公開は7月11日!前売り券を買って映画館に押しかけよう!

『アルサラーン』の要約はしばらくかかりそうです。今、書かないといけないものが沢山あり、そのために電車の中で別のものを読むことにしました。 さて、先日、シネマート新宿に行って『サイの季節』前売り券をゲットしてきました。 特典のポストカード2枚…

『名高きアミール・アルサラーン』第10章のあらすじ

前回から随分時間があいてしまいました。第10章が長かったのと、混んでいたり傘をもったりして電車の中で本を読めない日が続いていました。 さて、愛する王女が死んでしまう第10章です。前半のクライマックス的場面といえるでしょうか。前回までのあらす…

『名高きアミール・アルサラーン』第9章のあらすじ

おはこんばんちわ。このところ電車内がとても暑いか、あるいはギュウギュウ満員であまり本を読むことができず、読書スピードが落ちています。そのため今回は1章分だけアップします。 てゆうか、アルサラーンがイラン的騎士道精神とは異なり、姫の為なら悪い…

2015年6月の新刊

あっという間に6月ですね。恒例(?)の新刊案内です。といっても私もまだ読んでいないので、不案内にしかなりませんが・・・ まず、5月の新刊で抜けていたものがいくつかありました。 私はなぜイスラーム教徒になったのか 作者: 中田考 出版社/メーカー: 太…

『名高きアミール・アルサラーン』第7章〜第8章のあらすじ

『名高きアミール・アルサラーン』のあらすじの続きです。 なんじゃそりゃ、『アルスラーン戦記』のパクリかよ、という方は、まず以下の記事をどんぞ。 <a href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/05/21/200000" data-mce-href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/05/21/200000">『名高きアミール・アルサラーン』第3章〜第6章のあらすじ - 来るべきアレフバーの世界</a>alefba.hatenad…

『名高きアミール・アルサラーン』第3章〜第6章のあらすじ

前々回の記事で紹介した『名高きアミール・アルサラーン』のあらすじは、第1章〜第2章に相当する部分でした。 &amp;lt;a href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/05/12/210000" data-mce-href="http://alefba.hatenadiary.jp/entry/2015/05/12/210…

アーイダー・パナーハンデ監督『ナーヒード』Nahid by Ida Panahandeh

カンヌ映画祭2015公式サイトに掲載された16日付のデイリーニュースで、アーイダー・パナーハンデ監督の『ナーヒード』(16日上映)という作品が紹介されています。 同記事より: Ida Panahandehの登場で、イランの映画界が新しい世代の到来を歓迎します。 今…

『名高きアミール・アルサラーン』は『アルスラーン戦記』の元ネタか

5月10日放送のアニメ版『アルスラーン戦記』第6話「王都炎上 後編」は、奴隷たちが反乱してサームとガルシャースフが倒れるところまで進みました。先日整理したコミック版の章立てに照らし合わせると、2巻の第八章「血塗れの門」まで進んだことになります。…

テヘラン国際ブックフェアから撤去された本

今日付けのラディオ・ファルダーの記事で、現在テヘランで開催されている国際ブックフェア(会期5/6〜5/16、ブックフェアサイトはこちら)で回収・撤去された本について報じているものがありました。ラディオ・ファルダーはラジオ・フリー・ヨーロッパ/ボイ…

2015年5月の新刊

どうもイラン関係はないようです・・・アラブブームに押されてますね。 個人的に気になったのはこの本です。文字を読むのが最近ツラくてですね、映像で快感を得たいっつうか、そういう気分です。 YAMAKEI CREATIVE SELECTION Pioneerbooks 大塚雅貴写真集 SA…

古代オリエント博物館ミュージアムコンサート「サラウンドで聴くペルシアの現代詩〜レザ・ラハバの世界〜」

こんばんは。最近、色んな面でボルテージが下がり気味の徳です。ここで、「鬱だ」とか自分で言ってしまうのも、はてな界隈ではヒジョーに有り触れているので、根が「放浪の狼」である私は、あえて反対のことをしたくなるのですよ。 というわけで、ヘタり気味…

2015年4月の新刊 イラン・中東関連和書

ネタが無いのでルーチンワークを。まだまだイスラーム国関連出版物が続くようです。 イラン関連 個人的に注目の新刊です。 よく晴れた日にイランへ 作者: 蔵前仁一 出版社/メーカー: 旅行人 発売日: 2015/04/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件)…

意外と翻訳されているイランの児童文学

(随分前に他のところに書いた記事を修正して再掲します。) はじめに イランの現代文学の日本語訳というのは、紀要とかに載ったのとかを集めると結構あって、これについては中東現代文学研究会で作成した邦訳リストがありまして、その内どこかで公開される…

アニメ『アルスラーン戦記』の行く末についてふと考えた

明日はアニメ『アルスラーン戦記』第2話放送ですね。 さて、コミック版のほうは、先日申しましたように人からお借りして3巻まで読んだのですが、せっかくなので章立てとストーリー構成をメモしておきました。原作とコミック、アニメで話がこんがらがってき…

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